POST:2018/09/23UPDATE:2019/10/15

「AURORA AUDIO GTQ」レビュー:まさしくオールドNEVEの再来。でも利便性には若干の難あり。それでも音が良いんです!

GTQ2

プリアンプ部はあのNEVEの音!

プリアンプ部はもちろんNEVEの質感がかなりあります。 もともと創業者のジェフ氏は、NEVEでエンジニアとして働いていただけのことはあり、NEVEを知り尽くしています。 そして、なんといってもマリンエアのあのトランスの音がかなりのレベルで再現されています。 当然といえば当然で、こちらもマリンエア社の元社員が製造しているそうです。

音はオールドNEVEよりも明る目ですが、現行のNEVE系よりも若干暗めな印象がありました。 好みだとは思いますが、オールドNEVEにもっとも近いプリアンプだと思います。

良く使うEQセクションは潔い5周波数

良く使うEQセクションにおいては、周波数はそれほど多く設定できません。 下の周波数から見てみるとLowは80Hz固定、MIDは400Hz、1600Hz、3200Hzと3ポイント。 そして、Hiは12kHzと潔い設計になっております。 一見、不憫のように思いますが、このあたりはツボを押さえているとしか言いようがありません。 逆に、連続した周波数帯いじる方がかえって分かりにくくしている要因なような気がします。 あえて制限を入れることで音楽に集中できる環境になるのではないでしょうか。

そして、NEVE系の醍醐味といえばHiポジションなのですが、これは12kHz固定です。 上を上げていくことで、チリチリとした気持ちの良い倍音が追加され、ボーカルは明瞭に、ドラムはエネルギッシュになります。 このEQはかなり癖になるので、使い過ぎに注意したいところです。

接続部分が不便なのが唯一の欠点

問題点というかもう少し頑張って欲しい所と言えば、LINE接続がないんです。 というか、MICとLINEが同じところに接続し、INPUTゲインの所でLINEゲインかMICゲインかを決めるようになっています。 昔に忠実といえば忠実なのですが、これだけ優秀なプリですから、MIC以外にも使いたいと思うのは当然です。 それをわざわざ繋ぎかえるか、パッチベイみたいなのを用意しないといけないのは面倒です。

また、インピーダンスも切り替え式なのですが、600ohmおよび1200ohmが切り替えできます。 こちらも背面で切り替える使用となりますが、フロントにもっていきたかったというのが本音。 インピーダンスで音の印象が変わるので、実験する時にフロントにあった方が便利だと思うのですがどうでしょうか。

また、インサート端子などもありません。 プリ、コンプ、EQと繋ぎたい時は、そのように繋ぐことが出来ないのです。 一度プリ→コンプと繋いだ音を録音してから、後でEQをかけるといった対応しかできません。 インサート端子があれば、この辺りはクリアできたのですが、前述したLINE端子が無いのも含め、 意外と現代のレコーディングの利便性については追及していない印象です。

音はまさしくNEVE! メンテできるNEVEが欲しいなら是非!

オールドNEVEはめちゃくちゃ高いです。どんだけプレミアが付くのかと思うぐらい高いです。 その点、GTQ2は約46万円と半額です。しかし、これだけのプリ、EQが2CH付いているというのを忘れてはいけません。 実質、1CHあたり23万と考えると、かなりリーズナブルな気がします。なんていったって、実質1/4の価格なのです。

そして、なんといっても現在でもメンテナンスができるNEVEなのです。 元々NEVEのエンジニアがオリジナルNEVEの高騰に憂いて立ち上げたメーカーだけあって、メンテナンス性はぴか一。 オールドNEVEを買うのであれば、GTQ2を買う選択は全然アリだと思います。

商品情報

商品名:
メーカー商品ページ:
メーカー:
メーカーURL:
対応フォーマット:
タグ:

関連YOUTUBE

同メーカーのその他アイテム